街にはいくつかの貴族が屋敷で暮らし、
その貴族の主達が共に街を治めるようになっています。
しかし実際は階級の高い貴族が独占して治めているのが現状です。
ヒロイン達が住んでいる街は大聖堂や広場がある大きな街です。
貧富の差が激しく身寄りのない人達が年齢を問わず溢れ、
日々食べ物や雨風を凌げる場所を探し街を徘徊しています。
そんな彼らにも興味を示さないのがこの街の住人です。
シエルエンテ家を含む三つの貴族が住んでいます。
上流階級貴族。
亡きヴァルトは誰に対しても優しく街の人達からも愛されていました。
彼が死去しヒロインが跡を継いでからは人も離れ、
やや陰りを見せ始めています。
執事はデリスからエードへ、使用人はアルタナ一人、のちに四十人弱。
中流階級貴族。
才色な若い主とその母が暮らしています。
母子共々地位を上げる事に貪欲で、
弟をはじめ色んな所に手を広げ貴族の機嫌を取っています。
使用人は二十人弱、マリーと言うメイドが働いていました。
貴族は貴族同士で結婚するのが普通です。
中流、下流貴族の子供達は家の地位を上げる為に、
より良い地位の貴族に嫁がされます。
彼らは更なる利益が家にもたらされる様にと、
伴侶に気に入られる為に様々な教育を幼い頃より受けて来ました。
されど伴侶を受け入れた側もそんな事実は分かっており、
家を乗っ取られるかも知れないと言う事もあり、
結婚しても相手とは接触しませんでした。
ただ跡継ぎを成す為だけに結婚するだけでしたが、
やはり上流は上流との婚姻が望まれていました。
＝生活＝
主は領地の統治に忙しく会合にも顔を出します。
市民の要求も聞いていますが貴族によってはあまり反映しないようです。
主の伴侶は主に変わり茶会などに出席しています。
そこで様々な情報を得たり家名を広めたり悪い噂を立てたり、
何かと社交に忙しいそうです。
＝階級＝
上流階級貴族…シエルエンテ家、イェルカ家
中流階級貴族…カーディル家
下流階級貴族…